「人間味」を強みとするネゴシエーブルなエンジニアを輩出する
代表取締役 胡 慶弘
右肩上がりで成長を続けているSolution Hackは、業界でも変わった視点で独自性を見出している。
代表の胡氏はセールスマンとしての経験を持ち、
「人の感情とは、どういうものなのか」を深く考え、同社の強みに昇華している。
ベンチャー企業として「どう生き残っていくのか」、同氏に聞いた。
-事業内容を教えてください
SES事業をメインとして、小枝的に受託開発事業を行っています。
SES事業としては、大手SIerの支援が多くの割合を占めています。
受託開発事業は、某ホームセンター様の社内で使用するシステムのエンハンス対応をしています。
会社としては、売上・社員数ともに右肩上がりで成長しており、
年商2億円規模の会社まで成長しました。
-企業として取り組んでいる大事な点は
社員全員に「全年齢層対応のコミュニケーション能力」と「3手先を意識した思考力」を身に着けてもらう事を注力しています。
「全年齢層対応のコミュニケーション能力」については、
システム開発を含め、商売は人ありきであり、人とのコミュニケーションが非常に重要となります。
システム開発のプロジェクトでは、幅広い年齢層の方とコミュニケーションを取る必要があります。
当たり前ですが、関わりやすい関係であれば、情報共有や質問・相談もスムーズに行う事が出来ます。
リモート化が進む現代だからこそ、コミュニケーションをより円滑に取れる力は必須スキルとなります。
しかし、業界的に「コミュニケーションの本質的要素」や、「論理的説明の構成」を、
(本などで書いている内容ではなく)業界に特化した内容として、伝えることが出来る人が非常に少ない状況です。
実際にプロジェクトに参画すると、「使えなければ切られる(契約終了となる)」ことが一般的になります。
年齢に応じた「常識」や「スキルの水準」があり、
技術的な要素以外で、契約打ち切りを判断される方は非常に多いです。
弊社の社員には そのような事がないように、
また、今後どのような仕事をしても活用できる軸となるスキルとして、
全年齢層対応のコミュニケーション能力を身に着けてもらうようにしています。
「3手先を意識した思考力」は、
3手先まで相手の事を考える癖をつけることで、
「想定される質問に対する備え」や、「成果物に対する付加価値を高める」ことが出来ます。
言われたことをするだけでなく、
「言われた事以上の成果を出す」を実現するためには、
非常に重要な思考です。
お客様やプロジェクトメンバなど、
相手の事をしっかり考えることで、
円滑な意思疎通が実現でき、ハイレベルな認識共有が可能と考えています。
その他、提案や顧客折衝、仕様説明、プロジェクト管理など、あらゆる場面で生きる能力です。
カッコよく言うと、
「人間味」を強みとするネゴシエーブルなエンジニアを輩出し続けていきたいです。
-今後の展望は
社員については、プログラマとして業務に携わっている方は、
上流工程が出来るシステムエンジニアを目指して欲しいです。
一度、色々な工程を経験した上で、
「これが向いてる」「これがやりたい」という選択をしてほしいと考えています。
私としては、提示出来る選択肢は全部提示した上で、
「やりたい仕事」「やりたい働き方」を選択したり、逆に「やりたくない仕事」を選択外にしたりすることで、
ストレスを減らし、働きやすい環境を作れると思っています。
小さな会社に飛び込んできてくれた社員1人ひとりが、
「この会社に入ってよかったな」と思えるような会社を目指す事で、
結果として会社の成長につながると思っています。
-求職者の方へメッセージを一言
私の個人的な意見ですが、
まずは「やりたい技術」よりも「稼げる技術」を身に着けて頂きたいです。
ざっくり言いますと、業務システムで確実に使用される「SQL」や、
プロジェクトで使用されることが多い「Java」や「C#.net」と言った言語などです。
上記スキルは、「新しさ」はないですが、
プロジェクトの数が多く、不景気な状況でもプロジェクト参画が決まりやすいです。
まずは、ご自身のベーススキルを構築し、どのような時代でも不安なく働ける能力をつけてください。
(私自身、エンジニアとして挫折した方や、リストラにあった方を多数見てきました。
そのような方は、ベーススキルの構築が出来ていない方が非常に多いです。)
その後、やりたい「技術やフェーズ」にチャレンジしていくことが、
エンジニアとして長く働き、積み上げ式に豊かになるキャリアプランではないでしょうか。
とても面白く奥が深いIT業界に足を踏み入れるのであれば、
仕事の楽しみを味わいながら、素敵なエンジニアライフを過ごしていきましょう。
私の言葉が、「何かを考える」きっかけになれば幸いです。